夏の名前




そのまま、電話は切れた。



―目の前が真っ暗になる。



心の中では、きっとわかっていたことだ。



ただ、改めて知らされると、言いようのない気持ちになった。



―でもたぶん、もう戻れない。



それも、よくわかっていた。



―バスのステップ足乗せ、未来は行く。



ステップに、足をかけた。