夏の名前




次の日の朝。


朝ご飯もそこそこに、俺は家を飛び出した。


昨日の場所へと急ぐ。


(ニノ、来てるかな…?)







着くと、また頭上から声がした。



「ほんとに来たんですか…?」


ちょっと呆れたような表情。


「来ちゃった!」


思わずVサイン。

自分が一番乗りだと思っていたから、うれしかった。



「バカっぽい…。」


地面に降り立ったニノが呟いた。