トーキョークラブ







「潤、言ったの…?」





睨み合う2人を傍観していた夕貴の隣でそう呟くと、気付いた洋平が今度はあたしを睨み付けた。



「響子、お前も隠してたのかよ」




洋平は潤とあたしを交互に見て、呆れたようなため息をついた。


それは深く、重く。




「隠してたんじゃないよ!あたしだって悩んだんだよ…」


「悩んだって…。なんで言ってくれなかったんだよ?潤に付いていこうと思ったからか?」


「あたしは、THE EIGHTYsを諦めたくなかったの。だから潤のメジャーデビューの話は、2人に言いたくなかった」





2人が知らないうちに。


あたしは潤を説得して、THE EIGHTYsの解散をどうにかして防げないかと考えた。



しかし、それは本当に
いいことなのだろうか?



それは、潤の才能とチャンスをTHE EIGHTYsによって潰すことになるのではないだろうか?


潤には潤の人生があり
それを選択するのは、THE EIGHTYsなんかじゃない。




彼自身なのだ。