「俺がこのバンド捨てるわけないだろ。責任持って、メジャーなバンドに成長させますから」
潤はそう言うと
あたしの頭にポン、と優しく手を乗せた。
それは子供をあやすような仕草で。
あたしはなんだか泣きそうになりながら、涙をこらえて「潤、むかつく」と笑って潤の肩を押した。
ちょうど
にわか雨が降りだした頃だった。
────「ありがとう!秋田!」
シェルターズが最後にそう叫んで終わった、秋田ライブ。
最後のアンコール曲にはあたしと洋介も参加しちゃったりして、すごく楽しいライブとなった。
ライブには高校時代によく対バンをしていたバンドのメンバー達や、同級生も何人か来てくれていて。
ライブ後の物販ブースで久しぶりに再会して、興奮する場面もあった。

