同じ空の下で








「良かった、笑ってくれて」




「え?」




「いや、なんでもない。…そろそろ帰ろっか」




立ち上がって帰ろうとした時、響歌に腕を掴まれた。




「帰らないで…今日はずっと一緒にいてほしい…。」




笑顔だった響歌の顔が悲しそうな顔に変わってしまった。




「なんで?どうかした?」




「あなたまでいなくなってしまいそうで怖いの…」




響歌を自分に抱き寄せた。





「いなくならねーよ。ずっとここにいる」