自動ドアを無理やり開けて中に入る。 「響歌…!ハァ…ハァ」 俺は息が荒れていた。 椅子の上で泣きじゃくる瑠璃。 俺たちの前には【手術室】の文字。 赤いランプが光る、【手術中】。 嘘だろ! 響歌の母親もかけつけた。 少ししてからランプが消えて、中から医者が出てきた。 「響歌は…響歌は!!」 医者にしがみつく響歌の母親。 医者の顔は曇っていた。 「全力を尽くしましたが…」