「けんと…信じられる?あんたの彼女、夜はどこぞのオヤジと………。」 「それを言うなら、詩唯だって、同じだろ?でも、おれが付き合ってるのは、すみれじゃない。佐藤詩唯だ。おれは今、れおじゃない。」 「普通に考えたら、ナイ組み合わせだよね。」 涙が出てきてしまったけど、もう、気にしない。 「何か、人生狂ってきちゃったみたい。」 声が震えてくる。 震える唇に、何かが重なった気がした。