「……、似たもの同士って事か。」

「ん、そうだね。」

両親共にいないカップル。
私は、小学生の途中から、施設に入れられていた。

中学で必死に勉強して、今いる学校に奨学金で入った。
生活費は残されたわずかな貯金のみ。

それだけではとてもやっていけない。
15歳を過ぎて、施設を出たとき、そう考え始めた。