Welcome to☆椿荘

「一朗。
あんたの望んだ友達っていうのは辰巳みたいな
金を無心する奴?金が無ければ殴りつける奴?」


泣きじゃくった傷だらけの顔が
大きく横に振られた

「そうでしょ?そんな奴は友達じゃない。
そんな奴は一朗には必要ないよ。

ねぇ、一朗。
本当に信頼できる友達はね大勢いないんだよ。
少しでいい…
支えあって、助け合って、笑いあって
…そんな風に過ごせる人がいたらそれが友達。

周りをよく見てみなよ?
一朗の周りにもいるんじゃないの?

心配して一晩中起きて待っててくれる、
毎朝、一緒にご飯を食べてくれる、
《仲間だ》って言ってくれる…そんな奴いるんじゃない?」