Welcome to☆椿荘

そのまま頭を抱え込んで
一朗は泣き出した

その姿が苦しくて
悔しくて、悲しくて

私は一朗を抱きしめた

震える細い肩をしっかりと抱きしめ
背中をさする


「一朗。よく頑張ったね。
一人でよく戦ったよ…もう大丈夫。」


嗚咽が耳に届く
その時
私の中で小さな灯がともった

この子を守るんだ
助けなきゃいけない

その意志は大きくなり
私に力をみなぎらせていく

ゆっくり一朗の肩を押し離した