Welcome to☆椿荘

「辰巳はそのうち、
僕にお金を借りるようになって…。
そのうちに…金額はどんどん大きくなって…

ば、バイト代で賄えなくなってきちゃって。」


「断らなかったの??
本当の友達は何度も金を貸せなんて言わないわよ!?」

興奮して身をなり出しそうになり
慌てて抑えた

「も、もちろん、断りました。
でも…
《金が無いなら友達やめる。他の奴らにも情報流してこの学校で孤立させてやる。》
って言われて殴られました…。」

「…っなっ!?」

怒りにこぶしを握っていた

初めて一朗が顔に傷を作ったのはその時か…

「どうして、私に言ってくれなかったの?」

「椿さんに迷惑かけたくなかった。
それに、他の寮生達には…話せなくて。

話しても、誰も僕の友達じゃ無いし…突き放されるなら
深くかかわりたくない…嫌われたくない…。

だから
バイトを増やしました。
でも、昨日の夜辰巳と仲間が来て…
バイト代を渡したけど《足りネぇ。》って
殴られて…。


ぼ、ぼ僕…もう、どうしていいかわからない。」