Welcome to☆椿荘

「ぼ、ぼぼ僕…大学に入るまで
友達がいなくて…
いや、いたんだけど…う、上辺だけみたいな。
そんな関係の奴らばっかりで…。

だから…専門ではちゃんとした友達が欲しいって
思ってたんです。
そんなときに辰巳って奴と知り合って。

僕と同じ年なのに堂々としてて、
じ、自分の意思をはっきりと言える。
そして、いつも大勢の友達に囲まれてるのが
…憧れだった。」


まるで遠い思い出を語るように
一朗は眼を細めていた

「辰巳に誘われて初めてクラブにも行きました。
今まで経験したこと無い事を辰巳は全部させてくれた。

でも…。」

突然
一朗が体を強張らせる

その眼には明らかに恐怖が浮かんでいた