Welcome to☆椿荘

そんな中
私の後ろでは一郎が小さく震えている

そうだ…
まずは一郎を何とかしなきゃ

私は一呼吸おいて寮生たち一人一人の顔を見た

「心配してくれてありがとう。
そして、心配掛けてごめん。」

頭を下げる

「今日のことは必ず後で話すから
取り合えず、今は一郎と話をさせてほしいの。
後でちゃんと説明するから。
ごめん。」

「…。」
「…。」

しばらくの沈黙が続いた後
孝太がゆっくりうなずいた

「わかりました。」

「…山田!」

太一の声に一郎はビクッと
大きく体をゆすった

「俺は山田は同じ寮の仲間だと思ってるよ。
だから、お前の口から今夜の事情を聞きたい。

……待ってるから。」

太一の言葉にうつむく一郎を促して
ひとまず
一朗の部屋に向かった