Welcome to☆椿荘

我ながら
もっと気の利いた言葉が出ないものかとため息が漏れる


寮生を預かっている以上

私には彼らを守る義務がある



でも
10歳以上歳の離れた若者と30歳の私にはやっぱり壁があるようで



踏み越えようとしても
なんだか気が引けてしまう

偉そうなことを言っても
私だって彼らに嫌われるのは嫌なのだ


だから
出来るだけ、好きに…自由にさせてしまう…


はぁ…―


リビングに散らばった雑誌やゴミを片付けながら
青々と濃くなった庭の緑を見ていた