Welcome to☆椿荘

「…ったく、二十歳にもなってこんなに傷創るなんて。」


憎まれ口を叩きながら
それでも
優しく手当てをする



「す、すみません。
あ、後は…大丈夫ですから…。」


一郎は私から離れベッドに戻っていった



疲れてるのかな…?

ひどく疲れきった様子で
一郎は細い肩を丸める


「じゃ、ゆっくり休んでね。何かあったら下にいるから。」


トレーを持ってドアノブを掴んだところで

思わず口から言葉が漏れた
「……あんまり、一人で抱えるんじゃないわよ…。」

私は振り替えること無く部屋を後にした