Welcome to☆椿荘

「あ、す、すみません。
何でもないんです。」


「何でもないわけないでしょ!?
ちょっと見せなさい。」


抵抗する一郎を押さえつけて前髪をどかす


現れたのは無惨に腫れ上がった左まぶた


目は殆ど開いてない
皮膚は黒に近い赤紫
所々に血が滲んでいた


さらに顔をよく見ると
頬には擦り傷
口角は切れ、なにかで拭き取ったのだろう乾いた血の跡が顔の外に伸びている



驚いた私は言葉が出なかった