Welcome to☆椿荘

何かに電話が擦れた音がしたかと思うと

急に一郎の声がはっきり聞こえるようになった


「うん。聞こえる。
今何処にいるの?」


『実はバイト先の方に誘われてクラブに居るんです。
今日は外泊します。』


店の外に出たのか
車のエンジン音が聞こえた

「外泊って、届けだしてないでしょ?急には無理!
帰ってきなさい!」


『すいません、後で事情は話しますから、ら、じゃ。』


電波が乱れたかと思うと急に通話は切れた