Welcome to☆椿荘

“この子は口下手”

初めてあったときの言葉を思い出す


そんなことは無い

良司はしっかり自分の気持ちを言葉にして話すことができる



「良司、今の自分を変えたい?」


意を決して私は聞いてみた

俯いたり
キョロキョロしたり
貧乏揺すりをして

最後に良司は何度も躊躇いながら私の瞳を見つめた


良司の真っ直ぐな
曇りの無い、少し潤んだ瞳に強い意思を見つけた

「…はい。
僕、変わりたいです。」