良司は机の椅子に座っていた


さっきドアに投げたのは本だったのだろう
無惨にページが開かれた本が足元に転がっていた



「……適当に座ってください。」

ポソポソと話す良司

とりあえずクッションの上に座る



「…さっきは…大声だしてすいませんでした。」


「いいの。驚いたけど、良司がちゃんと言い返せてるのがわかって、安心したから。」

それから
しばらく無言でコーヒーを飲んでいたが


やがて
ポツリポツリと良司が話始めた