男の子たちが食べ始めた頃
私は一人足りないことに気がついた


101号室
長谷川良司だ


「ねえ、良司は?」
隣の部屋の悟史に聞く


「知らないです。
っていうか、顔合わせから一回も会ってない。」

悟史は爆発した頭を掻きむしりながらぶっきらぼうに答えた


初日に見た太陽のような笑顔は寝起きの顔に存在しなかった