Welcome to☆椿荘

せっかく作ったのに…
名刺の扱いに内心ムカついていると

「息子の長谷川良司(はせがわりょうじ)です。」


と小柄で色白
栗毛のクリクリパーマが印象的な男の子が母親に促されるように前に出てきた


俯いていて
顔はハッキリ見えない


「こんにちは。長谷川君?寮母の椿です。
よろしくね。」


努めて明るく挨拶をしたが良司はペコリと頭を下げただけで一言も話さない