Welcome to☆椿荘

一朗がゆっくり私の眼を見た

腫れあがったまぶたに隠れるように見える
その瞳は答えを見つけていた

「裏切られるのが怖くて誰も信じられない気持ちはわかる。
みんなそうだよ。

でもね
誰かを信じてあげないと、誰からも信用されない。
ずっと孤独なままなんだ。

私は裏切られることを恐れて孤独を抱えるよりも
とことん信じて、信じて、一緒に笑いあいたいな。

それで、もし、裏切られたら
傷つくけど…きっと後悔しないもん。

だから
一朗も…信じてみよう?
仲間だって言ってくれる人たちを
受け入れてあげようよ。

一朗は

一人じゃないよ!」

精一杯の笑顔を一朗に見せながら
私はもう一度
力いっぱい抱きしめた