「あのさ、一応、パパとじぃじ達にも手紙書いてあげてね」 「うん……後でね」 ちゃんと聞いてる? Hくんの手紙を書くのに情熱を燃やしているのは見てとれますが、ちょっとはその情熱を身内にもかけてあげませんか? ……。 結局ね、手紙を書いてあげる事はなかったんですよ。 あれだけ毒牙を振りまいていた相手を、いとも簡単に切り捨てた碧ちゃん。 いつか痛い目に遭うのではないかと気を揉む母でありました。