風が吹くと君は 僕の腕に、ひらりと絡まる。 流れる雲とこわれる雲。 ため息がもれる。 すると君は、転がしていた飴を噛んで首をかしげた。 「空の向こうには何があるの?」 僕は答えられなかった。 宇宙が広がっている、そう言ったって君はまた聞くんだ。 「宇宙の向こうには何があるの?」と。