「キミ一人?」 そこには、あたしと同じくらいの高校生二人が笑みを浮かべていた。 「ねぇ~、俺たちとどっか行こうよ。」 あたしは胸の前で、ぎゅっと携帯を握りしめた。 お兄ちゃんのバカ…なんで早く来てくれないのよ。 やばい…泣きたい。 今にも涙出てきそう。 「ねぇ、ちょっとくらいいいじゃん?」 そう言って、あたしの肩に手を置く。 嫌だ…気持ち悪い。 気安く触らないでよ。