銀世界のノイズが
君を隠して
イライラした僕は
君との想い出を壊した

冷たい雪は
肩に積もっては溶けて
まだ始まったばかりの冬
眉間に皺を寄せた

君と交わした約束
1人じゃ果たせるわけがない
君が愛した僕
1人じゃ醜く朽ち果てるだけ

冷気に包まれて
スケートリンクで燥ぐ少女
悴んだ指をするり絡ませれば
悪戯気に笑ってみせた

銀世界のノイズじゃない
君を隠したのは僕
夢も幻も捨ててしまえたら
どんなに楽だろうか

君は夢の中
君は僕の幻

いつまで経っても
消せない嘘っぱちの温もり

消えない指輪

君は確かに居て
僕等は確かに愛し合って
君は確かに微笑んでいた
僕の隣で

銀世界のノイズ
はらはら降る雪はノイズ

君を隠して僕を苛立たせる
僕が君のノイズ
冬が見せた幻の中で笑ってる

いつまでもノイズ
君が居るならノイズ
幸せなノイズ
忘れないノイズ
好きだからノイズ

夢と幻に囚われた
世界のノイズ

雪の結晶の中に
君が帰って行くよ

また次の冬も
ノイズに紛れて
逢いに来て

約束だよ