「ねぇ、ねぇ。夢ちゃん、今度の週末にさ、お泊まりに行こうよ」

「え?」

泊まり?
どうしたんだろう、急に。

「イヤ?」

「イヤな訳ないじゃん。ただびっくりしただけ」

「じゃあ、一緒に行こう?」

海里を見ると、既にワクワクしてるようで、まるで遠足前の子供のようだ。

「遠足?」

「あははは。夢ちゃんって時々おもしろい反応するよね?」

「海里に言われたくないけどね」

「あははは。そうだね。それで返事は?」

「もちろん。行きますよ! 遠足に!!」

「やったぁ。じゃあタイトルは『ラブラブ遠足』だからね」

「は~い。了解しました。隊長!」

私は敬礼の真似をして、2人でゲラゲラ笑ったんだ。