入院3日目からすでに暇を持て余した私は、不満を募らせていた。


一昨日の晩までは俊介に申し訳なくて落ち込んでいたのに、今は居直ったみたいに自分のケガや母親の看病もわずらわしく感じた。


心配してくれているのは分かるし、気持ちも嬉しい。

でも、それが連日となると、そのありがたみも分からなくなってくる。


何か一人でしようとすれば、「取ってあげようか」とか、「座ってなさい」とか。

母は私の気持ちなんて、関係ないらしいのだ。


「ねえ、もういいから、放っておいてくれない?」

「そう? 本当に大丈夫?」

「もー! それが嫌なんだってばあ」


いいから帰って!

なんてゾンザイな言いぶりで、さっさと母を追い返してしまう。