医者によると、右手の突指とか、他にも色々ケガをしていたみたいで──

俊介が笑うのも納得だ。


「あーあ、年明けスキーしに行こうって計画、パアになっちゃったな」

「そうだね……ごめんね」

「なぁに謝ってんだよ! いいって、また今度な」

「うん……」


私の気持ちはすっかりブルーになっていたのに、俊介は全然気にしていないみたいだった。