昼間は周りの患者も寝ていて、行動が規制された。

私が動けば、慣れない松葉杖の足音がうるさいからだ。


だから窓際に面したベッドの上から庭園を見下ろしていると、積もった雪を掻き集めている三人の子供がいた。


(何してるんだろ……?)


気になってしばらく眺めていたら、雪をある程度固めた後、ゴロゴロ転がし始めた。


たくさん雪を吸収した固まりは、丸々大きくなっていく。

そこで一人が、あらかじめ作っておいた小さい雪玉を転がし運んできて、それの上に重ねた。