だけどやはりセキが言ってたのは嘘だった。 そんな軽い嘘をつくような奴ではないのに。 虫の声が静かに聴こえる。 まだ夏になってないのに風流だ。 それを壊すような事をスキンは言う。 「俺は何やってんだろうなぁ…」 途方に暮れた声。 紙を折る音が静かになった。 「俺さ、弟の身代わりなんだよ」 小さな風が舞い 鶴がカサカサと動き出す。 それをどちらも止めようとはしなかった。