愛しい


アトリエとよばれた所に着いた。
ただの古い空き家の増築で、
和洋チグハグな家だった。

中に入れてもらうと
絵の具の匂いがした。

クルクルパーマ男は小さな冷蔵庫をパカッと開けた。

「飲み物何がいい?」

「ビール」

「ワインあるよ〜白の」

ヘラヘラ答えるな。
ビールがいいのに。
グラスをだす。

部屋全体見渡すと、
キャンバスだらけだ。

一枚の絵がふと、目に留まった。

「この人…誰?」

「…あー。ミズキって女性。」

「女性…」

「知ってるの?」

「いや、人違い」