あたしと琉太は黙々と勉強を始めた。

時々、近づく琉太の顔……
仕草や言葉………


全部があたしの心を締め付けてて勉強に集中できない

でもしっかりやらなきゃ、飽きられる気がして………

またこの間みたいにキスされるのかな……
なんて期待してる自分がいる。


「………愛。」


考えてると呆れたように琉太があたしのほうを見てた。


「あ、なに…っ?」


そう言った瞬間、この間の優しいキス。

琉太としかしたことないけど、琉太はキスが上手だと思う………


幸せだって思う反面、涙がでてくる。

どうしたらもっと近づけるの?


「りゅ…た、もっとお願い。」


考えるより先に言葉がでた。

必死に琉太に近づこうとしてた。


琉太はそんなあたしにびっくりしてたけど、抱いてくれたんだ。

優しい笑顔で、優しい手つきで、優しい言葉で………。


「りゅう…たっ。

だいすき……っ!」


抱かれてる間、あたしは涙が止まらなかった。

胸が苦しくて、あたしを琉太が抱いてる。

それだけで嬉しくて………



あぁ、もう大丈夫。





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