時間ギリギリに学校に着く。

ガラッ…


ふと、黒板に目をやると。

「っ…!?」

そこには…


『犯罪者の娘相田あず!!』

という乱雑な字


その大きな字の周りには『お前も償え』『最悪』などの色々な人の字があった。

…事実だから、何も言えないよ。


「クスクス…」
「ざまぁみろ」
「キャハハッ!」

色々な人からの声が私に降り注がれる。


「おい、相田!!」
「俊…」

一番の男友達、草津俊が私に話しかける。


俊は…助けてくれるよね??


「お前の父親、人殺しだろ?」

あ…―


バシャッ!!


「…っ!?」

冷たい水が痛いくらいに顔にかかった。

「お前、もう学校くんなよ!!」


…もう、この学校には誰も味方がいなくなってしまった。