「どっ…どこでも!!」 私は照れた顔を両手で隠しながら返事をした。 「照れんなよぉ」 ニコニコと笑ながら言う陸に、またキュンと胸が高鳴った。 手を繋いで、人々が行き交う街を歩く。 「まずは昼ごはんでも食べる〜?」 「うんっ」 「僕、おいしいイタリアンの店知ってるんだ♪」 そう言った陸は、嬉しそうに私の手を引っ張った。 「こっちこっち」 子供みたいで可愛いなぁ…なんて。