「…放して」

外に出たところで、アタシは立ち止まり呟いた。


「嫌」

廉太はアタシを見て言う。

「告白の返事を聞くまで、放さない。」

廉太は…

真剣だった。


「…に…んじゃん」
「え?」

呟くアタシの言葉を廉太は聞き返す。


「OKに決まってんじゃんって言ったの…!!」

会った時から決まってたよ。


アンタが好きだって。


「…美由香っ」
「きゃっ」

アタシは廉太に抱きしめられた。


「好きだ」
「アタシも、好き」


廉太の背中に手を回す。


トビラの向こうには…

ステキな未来がありました。



―End―