梓猫's Short Story



「トビラ…」
「へ!?」

廉太が言った言葉をアタシは聞き返す。


「トビラ…開いてくれてありがとう」

アタシを見る廉太。


ドキッ…


「う、うん」

思わず声がつまる。


だって。

すごく、キレイな目で見てくるから。


グイッ

「えっ…!?」


赤くなってるアタシの腕を廉太はつかんで個室を出ようとする。


「ちょ…」
「廉太達、どこ行くんだ〜?」

修平はジュースを飲みながら廉太に聞いた。


「美由香、もうすぐ歌う番だよ?」

麻美も弘人と仲良さげにしながら、言う。


「ちょっと、美由香もらうから」

えぇ〜〜っ!?


アタシはビックリしたまま個室を出された。


後ろからは冷やかしの声が聞こえた気がした。