アタシが考えこんでいると、下から甘ったるい声で母さんが呼んだ。

ドタドタ


アタシは階段を駆け下りる。

「母さん!そのすっごく甘ったるい声やめてくんない?正直毎日ウザいんだケド」

アタシはリビングに行って母さんに文句を言う。


「あらあ〜。い〜じゃなあい?こんなお母さんそうそういないわよお??」

食パンを焼いているオーブンを気にしながら母さんは笑顔で言う。

「それがヤなの」

アタシは椅子に座って、母さんのいれた砂糖たっぷりの甘いミルクティーを口にする。


「そお〜?まあ、いいわ。ほらあ、早く食べて学校行きなさぁい!」

母さんは食パンをアタシに差し出して急かす。