梓猫's Short Story



今まで、簡単に仕事をやってきたから。


今回もそうだと思ってた。


しかし!!

そう簡単に拓の運命の人は見つからなかった。


なんか、私。

拓と女の子が話してるとイライラして上手くいかないし。


なんでよ。


そうこうしてるうちに、1年がたってしまった。


「ちょっと、美以子。何、チンタラしてんの。」


智奈さんに叱られてしまった。


「…すいません。」
「まさか…。相田くんに恋なんてしてないわよね?」
「ち、違います」


ギクッとした。


だって、それは図星だから。

最近気づいた。


拓にドキドキする私のこの感情。

忘れかけてた、好きという気持ち。


「なら、いいけど。頑張りなさいよ」
「…はい」

私はまた、拓の家に向かう。


「いらっしゃい。」

拓の笑顔。


やっぱり、好き。


でも、これはいけない事。

依頼人に恋をするなんて、あってはいけない…


でも、私は。

その気持ちを消せずにはいられなかった…