「君、恋を叶えるキューピットをやってみない?」


親に捨てられて、途方に暮れていた私に手を差しのべてくれたのは。

羽柴 智奈(20)
ハシバ チナ

だった。


「恋を叶える…キューピット?」

そんな言葉に数々の疑問を抱く私。

宮川 美以子(16)
ミヤガワ ミイコ


「そう」

笑顔で答える智奈さんに私はこの人なら大丈夫、と思ったんだ。


―現在―


「美以子。仕事よ」

学校が終わって仕事場に来てみると、これだ。


「…また、ですか」

最近、オタクくんの恋を叶えたっていうのに。


早くも次の仕事。