愛、シテあげる。*完*

「あがいても……蓮が離れてくなら、私はあがくのをやめる」

無言の蓮。


「蓮が決めたことなら、本音はずっと隠して生きていく」



蓮が望むように


普通に笑って

普通に恋して

普通に結婚して

普通に、幸せを手に入れるよ。


「蓮が望むなら、私は……ちゃんと距離を取るから」



離れるから。



「でも今日で最後なら、もう少し本音言ってもいいよね。それも……捨てるんでしょ?」



あちこちに散らばる私達の思い出を指差す。


もう二度と、戻れない


幸せな記憶達。



「私は、蓮に酷いことばっかり言ってきたけど、蓮に告白されたとき凄く……凄く嬉しかった」


混乱だってしたけど


そんな私を、蓮は受け入れてくれたから。


「毎日毎日、好きって気持ちが膨らんで…………もう止めようがないのに」



この行き場のない気持ちを


これからどうしろっていうの。


「諦められるわけないよ………」


だけど。

私だって、あなたの幸せを願わないわけじゃない。



「…………蓮が」


胸がズキズキする。



「蓮が私から離れて幸せになれるなら、私、邪魔しないよ。でも、でもね……」


私気付いたんだ。