愛、シテあげる。*完*

「あなたは……覚えてませんよね」


え?

何を?


「僕とあなたは保育園のとき……お友達、だったんですよ」


「え?」



嘘。
全然、覚えてない。




「だから、こんなに写真があったり」


写真に視線を落とす。


「イベントで作ったものが残っていたりしてるんです」



そう、なんだ…。


驚きを隠せずにいる私を見つめながら、

蓮は、話を続けた。



「小学校に入ってからずっと、僕は探し続けてきました」


ツカツカと歩き、ベッドに腰かける蓮。

ギシリという音が、嫌に響いた。



「小学校、中学校と、9年間ずっと……。僕は、大切なものを探し続けていました」



す、と蓮の顔がこちらを見据える。



「探し続けて、やっと見つけました……





あなたを」




フワリ、


まさにそんな効果音が出そうなくらい、優しい微笑み。



「初めてあなたに会ったときから、ずっと好きでした」


「蓮……」



華やかに微笑みながら、甘い言葉を紡ぐけど


その真意を、私は、ちゃんと分かってるから。




今だけ、


もっともっと

蓮の声を聞かせて。