「…私の…こと???」 車道側の塀から、分かりやすく二つの姿があった。 雛姫がじいっと見てると… ゆっくりと歩み始めてきたではないか。 ゆっくり、ゆっくり。 確実に雛姫の元に。 本当にそっくりな男子だった。 2人の違いと言ったら…髪の毛の色。 茶封筒を持ったまま、せわしく周りを見ている少年が黒髪で、 もう片方の少年は…クリーム色で黒髪の少年とは違って、周りなどは全然気にしないで歩みを進めている。