その日が開けたのは、
音羽からの電話だった。


「あぁ…??おとょは?」

9時2分。

普段はこんな早く起きないのに、起された。

まだ呂律がよく回らない。


「とにかく!ニュース見て!」


「は?おめぇ誰に命令してんだよ…」


「いいから!!あと…怒らないでよね…」