ムギュッ。 初めは何かが乗ったのかと…錯覚した。 だけど…晴也の優しげな香りでやっと、 抱きつかれた、という事に気付いた。 「オレも構ってよ…」 鬼神は先ほどとは全然違う声を発した。 甘えた猫なで声で。 「…っ…晴也ぁ…?!」 いつもと違う晴也に…雛姫は心をときめかせた。