【完】ヤクザな彼氏


「やっぱ・・・ダメかな?」

「ううん、大丈夫・・・」

私は首を左右にふった

「じゃあ行こうか」

そういって多田羅くんは差し伸べる

私はその手をとった

牛沢くんよりも少し小さめな手

牛沢くんはもっとゴツゴツしてて・・・

って比べるなんて失礼だよね・・・




あまり乗り気ではない私

ぽてぽてと玄関に向かう

自分の下駄箱に向かい角を曲がるすると・・・

「あ・・・」

目の前には牛沢くん

靴を履き家に帰るようだ

バックを肩にかけた状態で私を見る

パッと手を離し私はうつむいた