私の自腹で買ったりんごジュースを湊に渡す
湊はそれを受け取りストローを差込口にさした
それをとてもおいしそうに飲む湊
「で、何?」
湊はそういって1回はなした口をもう1度つけた
「私・・・牛沢くんと婚約解消した」
「へー・・・ってはぁ!?ぶへっごほごほっ!!」
思い切りジュースを飲んだため湊はむせてしまった
私は湊の背中を優しくさする
「大丈夫!?」
「だっ、大丈夫・・・てか何で!?」
「この前の湊との会話聞いてたみたいで・・・」
「ごめん・・・あたしのせいだよね・・・」
「ううん!いいの!!いつ、かは・・・って思ってた、し・・・」
あ、れ??
言葉がつまる
ポロポロと涙が零れ落ちる
「幸智・・・」
湊は私の頭を撫でた
私なんで泣いてるんだろう
嬉しいはずなのに
溢れる涙を私はただただ眺めていた


