『綺麗...』

「うん、綺麗だね。
でも、そこは危なくない?佐藤さん。」

『えっ!』

振り向くと、久しぶりに見た中村君だった。

「何かあったの?
そんなところ登って、落ちたら大変じゃん。」

『別に、なにもないよ。』

あたしは、これ以上変に思われないために、フェンスから降りた。