『家族なんて、いらない...』


中村君は、えっという顔。

いつものあたしなら、人の顔色を伺ってしまうけど、

今のあたしはそんなこと気にしてる余裕がなかった。



沈黙を破り、

「家族となにかあったの?」
と聞いてくる中村君に、あたしは腹が立った。

『中村君には、関係ない。』


それ以降、中村君は話しかけてこなかった。