「龍惟(りゅうと)待ってよ~!!!」

「はぁ??嫌だ~!!俺遅刻したくないし☆」

「幼馴染が助けを求めてるんだから待ってくれても良いじゃん~!!!!」

「…幼馴染が助けを求めてたらなんで助けなきゃなんねぇんだよ。

ってゆうか俺はもう十分待った!!優李が準備遅いからいけないんだよ!」

「…準備遅かったのは悪かったけど~!!
待ってくれても良いじゃん!!1人で遅刻なんて恥ずかしいよ~><」

「ガンバ☆…じゃぁ俺おっ先~♪」


そう言って、全速力で駆け出していく龍惟。

サッカー部なだけあって、さすがに早い。

「追いつけるわけないじゃん。」


あたしはそう呟くと走るのをやめた。







何でいっつもこうなんだろう。


あたしと龍惟は世に言う『幼馴染』。小さい頃からずっと一緒だった。